仮面山荘殺人事件、ハサミ男、ロートレック荘事件
今回の帰省で読んだのは三作品。
どれも叙述トリックがキモなのでネタバレしないように気を付けつつ感想。
『仮面山荘殺人事件』東野圭吾
森崎製薬社長、森崎伸彦が所有する山荘に、8人の男女が集まった。早世した資産家令嬢の思い出をしのぶ意味合いも兼ねているその山荘に、逃走中の銀行強盗犯が逃げ込んできた。穏やかな雰囲気をいっぺんにして奪い、外との接触を禁じられてしまった。緊張が張り詰める仲で、メンバーのうちの一人が刺されているのが発見された。だが、銀行強盗の仕業とは考えにくいものだった。いったい残された7人の中に犯人が存在するのか?
あらすじの嘘つき!もう知らない!
初めから異変を感じて疑って読んでたので概ね予想通りでした。
どう考えても色々と行動おかしいですからねw
俺も全員集合の後「これでようやく役者が揃ったな」とか言ってみたいわ。
文章がとても読みやすくて展開もサクサクでよかったです。
東野圭吾の作品他にも読んでみようかなー(今更)
『ハサミ男』殊能将之
舞台は2003年の東京。女子高生2人が同様の手口で殺害される事件が発生していた。2件とも被害者の喉にハサミが深く差し込まれていたことから、マスコミは犯人を「ハサミ男」と命名。ハサミ男は連続猟奇殺人犯として世間の耳目を集めていた。一方、ハサミ男は3人目の犠牲者を選び出し、入念な調査を行っていた。しかしその調査の中で、自分の手口をそっくり真似て殺害された犠牲者の死体を見つける事となる。先を越されてしまったハサミ男は、誰が殺害したのか、なぜ殺害したのかを知るため調査を開始する。
これまた最初の最初からある一点を疑って読んでたのですぐ気づきました。
被害者の状態とか血尿とか下着の描写がわかりやすいかな。
もう一つの謎のほうもまぁお前くらいしかいないよなって感じ。
読みやすくて一気読みしてしまいました。
最後が怖ぇよw
映画化されてるっていうから驚き、どうやったんだ。
『ロートレック荘事件』筒井康隆
夏の終わり、元は父親の別荘で、現在は木内文麿氏が主である「ロートレック荘」に招待された「おれ」とその友人達。別荘には木内氏の娘である典子嬢の友人家族も招待されていた。
招待された美女3人の内誰と結婚するかで話が盛り上がり、早朝、木内氏から縁談の話を持ちかけられた時、2発の銃声と共に1人目の犠牲者、牧野寛子の死体が発見される。その後、警察が別荘にやってきてからも、監視を強めていたにもかかわらず相次いで2人の人物が殺害されてしまった。
これも疑って読んでたんですが最後まで気づきませんでした。
本が薄いのでもうすぐ終わっちゃうよどうするんだってところから衝撃の事実。
最初のロートレック荘に向かう車内の会話から違和感はあったんですが・・・
言われてみればあそこはそうか、あそこはそういうことだったのかと気づく感じ。
事件自体は突貫のシンプルなものなので読者を騙す書き方が鮮やかでした。
叙述のところはさておき結末が悲惨すぎます・・・つらたん。
ミステリー好きな人は読んでみてください。
好きな人はとっくに読んでるのかw
そんじゃまたー。
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